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【辞典詩集(仮)】さ:さくら
桜並木を通り抜ける。暖かな午後の短い散歩。
時々君が僕の横顔を盗み見て くすくすくすと笑う。
僕は何だかわからなくて それでも幸せな気持ちでいる。

小さな川を渡って小さな坂道にさしかかる。
僕は左へ。
君は坂道を登る途中で振り向いて 長い手を大きく振る。
僕も照れながら大きく応える。

車に戻ってルームミラーに目をやる。
耳の少し上あたりに花びらを一枚見つけて
いたずらっぽく笑う君の横顔を思い出す。
君はあの坂道を登り切って 僕らの家へと帰り着いている頃だろう。

「あなたが幸せになればいいなんて思わない。あなたは私が幸せにする。」
君がそう言って笑ってくれたあの日から 僕はずっと幸せな気持ちでいる。

花びらを落とさないようにそっと帽子をかぶる。

午後の仕事を終えて君の待つ家に帰り着くまで
この花びらが残っていますように。
君がまた笑ってくれますように。
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