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【辞典詩集(仮)】こ:コオロギ
どうしてもやりきれない気持ちを持て余して 僕は随分と久しぶりに雲の上に昇った。
コオロギのムココロさんは まるで昨夜も会ったばかりという感じで黙って僕を迎えてくれた。
話したい事がたくさんあったはずなのだけど
ムココロさんの顔を見ると言葉はまるで出てこなかった。一片の言葉も見つからなかった。
僕は言葉を探すのを諦めてムココロさんの隣に座り
砂浜に寄り添う海や 海を覆う空や 空に散らばる星を眺めた。
海や空や星の後ろで時間がゆっくりと流れていった。

「世の中には頭で考えてもどうにもならないことだってたくさんある」
ムココロさんは僕の心を読み取ったようにつぶやき
「コオロギの僕にはよく分からないけどね」と 少し恥ずかしそうに付け加えた。
そうして伸び上がるように星の一つを手に取ると
表面を優しく一枚だけはいで 僕の左胸のあたりに貼り付けてくれた。
コメント
この記事へのコメント
…素敵な文…。ksukeさん…かなり疲れているでしょう?なんとなく、そんな気がする…。
2006/02/09 (木) 20:11:26 | URL | ミネリ #79D/WHSg[ 編集]
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